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バックラッシ
- 歯車・ギヤの用語集
- バックラッシ
バックラッシとは、歯車同士が噛み合う箇所に意図的につくられた「隙間」や「遊び」のことを指します。別名、バックラッシュと呼ばれることもあります。
歯車同士に隙間がないと、回転運動の伝達が悪くなり、さらに摩擦によって歯車が摩耗してしまいます。一方でバックラッシが大きいと、歯車同士の噛み合いが悪くなり騒音や振動の原因となります。また、結果として機械の寿命を縮めてしまう恐れもあります。
こういったトラブルから機械を守るためにも、歯車のモジュールやピッチ円直径にあわせてバックラッシを設定することは非常に重要です。なお、バックラッシの最適な値はJIS規格に記載されているので、そちらも併せてご確認ください。
一部「ノーバックラッシギヤ」と呼ばれるバックラッシがないギヤも存在しますが、基本的には0ではないがバックラッシのできるだけ小さい歯車の利用が望ましいです。または、設計段階からバックラッシを計算に入れて歯車を回転させる必要があります。
またバックラッシの測定に関しては、使用する歯車の大きさや歯車の種類によって、バックラッシの計算方法やバックラッシの意味が変化しますので、注意が必要です。