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はすば歯車(ヘリカルギヤ)
- 歯車・ギヤの用語集
- 平歯車
- ヘリカルギヤ
はすば歯車とは、軸に対して歯すじがねじれ、螺旋状になっている歯車のことです。平歯車(スパーギヤ)は歯車の凹凸の一枚一枚が噛み合います。対して、はすば歯車はねじれているため複数枚が同時に噛み合います。平歯車(スパーギヤ)と比較すると、はすば歯車は噛み合いが非常に滑らかなので、強度に優れており音も非常に静かです。これらの利点から、はすば歯車は自動車や産業機器など幅広い用途で使用されています。
はすば歯車の歯すじのねじれ方向は歯すじの正面からみて右肩上がりのものを右ねじれといい、反対に左肩上がりのものを左ねじれといいます。はすば歯車使用の際に注意すべきことは、スラスト荷重(ギヤ軸の方向にかかる力)が発生する点です。スラスト荷重を考慮せず、設計通りにはすば歯車を組み込むと、摩耗や回転不良の原因となります。また、はすば歯車は別名、ヘリカルギヤと呼ばれます。